ピロリ菌
ピロリ菌
![]()
診断薬を服用し、服用前後の呼気を集めてCO2の量を測る。最も精度が高く、負担が少ない。除菌後の判定にも用いられる。
便の中に排出されるピロリ菌の抗原を検出する。精度が高く、除菌後の判定にもよく用いられる。
血液や尿中のピロリ菌に対する抗体の有無を調べる。手軽だが、過去の感染でも陽性になることがある。
内視鏡で採取した胃粘膜の組織片を試薬に入れ、ピロリ菌のウレアーゼ活性による色の変化で判定する。迅速。
内視鏡で採取した組織を染色し、顕微鏡で直接ピロリ菌の有無を観察する。
ピロリ菌が陽性と診断された場合、除菌治療が強く推奨されます。
胃酸分泌を抑える薬(PPIまたはP-CAB)1種類と、2種類の抗菌薬(抗生物質)を組み合わせた3剤を、1日2回、7日間服用します。
一次除菌での成功率は約90%ですが、不成功の場合は抗菌薬の種類を変えて二次除菌を行います。二次除菌まで含めると、97〜98%の非常に高い確率で除菌に成功します。
除菌に成功すると、胃・十二指腸潰瘍の再発がほぼなくなります。また、将来的な胃がんのリスクも大幅に低減することが期待されます(ただし、リスクがゼロになるわけではないため、除菌後も定期的な胃カメラ検査が重要です)。
保険診療でピロリ菌検査・除菌治療を行うためには、胃カメラ検査が必要となります。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎(萎縮性胃炎)の診断をされた方、早期胃がんの治療を受けた方は、ピロリ菌検査および除菌治療を保険診療で受けていただくことが可能です。胃カメラ検査をご希望されない場合、ピロリ菌検査・除菌治療は自費診療となります。
| 保険診療 (3割負担) |
ピロリ菌検査+除菌治療 | 約5,000~6,000円 |
|---|---|---|
| 自費検査 | 尿素呼気試験 | 6,000円 |
| 抗体測定検査 | 3,000円 | |
| 除菌治療 | 約20,000~25,000円 |
Top